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淡雪の記憶 -知念実希人- [本]

顧客はVIP、けれど窮地にある人には
手を差し伸べるのが信条の会員制医院「神酒クリニック」。

ある日顧客から、意識のない女性の診察依頼が。
全身ずぶ濡れの彼女はなんと記憶喪失。
けれど突然「爆弾が爆発する」と呟き。。。

天才的な洞察力で人の心を見抜く精神科医の天久翼は、
彼女・美鈴の記憶を取り戻すことに。
彼女と、相次ぐビル爆破との関係は。
そして翼の遅すぎる初恋は。。。

痛快すぎる医師達のノンストップエンタメ。

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「神酒クリニックで乾杯を」の続き。
んー、話の内容がわかってんけど、物語としては。。。

登場人物の医師みんなハイレベルすぎて、
何でもクリアしてしまう所が。。。

最初から最後には、展開がかなりあってすごいねんけど、
今回は読みごたえはなかったかな。

しかも、登場人物の過去が未だ謎な部分もあって、
これは、まだまだ続きがあるんやろうなと思った。

でも、次回作が出たら買ってそう。
次は面白いかなと期待して読んでしまいそう。








神酒クリニックで乾杯を  淡雪の記憶 (角川文庫)

神酒クリニックで乾杯を 淡雪の記憶 (角川文庫)

  • 作者: 知念 実希人
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2016/04/23
  • メディア: 文庫



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神酒クリニックで乾杯を -知念実希人- [本]

医療事故で働き場所を失ってしまった外科医の九十九勝己は、
知人の勧めで「神酒クリニック」で働くことに。

そこでは院長の神酒章一郎を初め、腕は立つが曲者の医師達が、
世間に知られることなくVIPの治療を行っていた。

彼らに振り回されつつも、新しい職場に慣れていく勝己。
しかし神酒クリニックには彼が知らない裏の顔が。

秘密のクリニックで勝己が請け負う「仕事」とは!?
個性的過ぎる医師達が贈る、メディカル・サスペンス。

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んな、アホな。
と思う事は多々あったけど、
展開がどんどん進んでいって面白かった。

小説やけど、登場人物紹介が漫画みたいに人物像が描かれてる。
それがみんなかっこよくてかわいくて。

こんなクリニックないない、と思いながら、
文章だけで読んでたら、
こんな人物像は想像しいひんかったやろうなと思いつつ。

内容は、最後がちょっと納得がいかへんかった。
えー、この人、めちゃくちゃ怖い。
そこまでしてそのまま逃げきる話?みたいな。

これが通用するなら、何でもアリになっちゃう。
最後寸前、あぁー、やっぱ人間やなと思わせておきながら。

まぁ、でも入り込みやすくて読みやすかった。








神酒クリニックで乾杯を (角川文庫)

神酒クリニックで乾杯を (角川文庫)

  • 作者: 知念 実希人
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2015/10/24
  • メディア: 文庫



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一切なりゆき 樹木希林のことば -樹木希林- [本]

芝居の達人、人生の達人。
2018年、惜しくも世を去った名女優・樹木希林が、
生と死、演技、男と女について語ったことばの数々を収録。
それはユーモアと洞察に満ちた、樹木流生き方のエッセンスです。

〇モノを持たない、買わないという生活は、いいですよ
〇人の人生に、人の命にどれだけ自分が多く添えるか
〇欲や執着があると、それが弱みになって、人がつけこみやすくなる
〇子供は飾りの材料にしないほうがいい
〇アンチエイジングというのもどうかと思います
〇人間でも一回、ダメになった人が好き
〇もう人生、上等じゃないって、いつも思っている
〇女は強くていいんです
〇つつましくて色っぽいというのが女の最高の色気
〇最期は娘に上出来!と言ってもらいたい

【目次】はじめに
第1章 生きること
第2章 家族のこと
第3章 病のこと、カラダのこと
第4章 仕事のこと
第5章 女のこと、男のこと
第6章 出演作品のこと
喪主代理の挨拶 内田也哉子
樹木希林年譜
出典記事一覧

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とても説得力のあるものや、
自分の経験のなさから理解できない事まで、
いっぱい知ることができた。

決して、こうしなさい、するべきだ、と言うのではなく、
でも、これを読んだら、樹木希林が偉大すぎて、
自分も、見方を変える、行動してみよう、と思える、
そんな勇気づけられる言葉が多かった。

ものを俯瞰でみる。
自分が自分がとなってばかりで、
なかなか出来ることじゃないけど、
この本を読んだのも縁であって、
自分もちょっと考え方を変えていこうと思った。








一切なりゆき 樹木希林のことば (文春新書)

一切なりゆき 樹木希林のことば (文春新書)

  • 作者: 樹木 希林
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2018/12/20
  • メディア: 新書



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ジャッジメント -小林由香- [本]

大切な人を殺された者は言う。
「犯罪者に復讐してやりたい」と。
凶悪な事件が起こると人々は言う。
「被害者と同じ目に遭わせてやりたい」と。

20××年凶悪な犯罪が増加する一方の日本で、
新しい法律が生まれた。
それが「復讐法」だ。

目には目を歯には歯を。
この法律は果たして被害者たちを救えるのだろうか?

人が人を裁くことの難しさ、
人を赦すこと、自分を赦すこと、
その苦しみを描いた衝撃のデビュー作。

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めちゃくちゃ考えさせられる内容の濃いものやった。
自分やったらどうするか。

読む前なら、素晴らしい法律と思ってたけど、
読んだ後、いざ自分がそれをできるかと言えば、
全く想像ができひん。

この本を読んで考えさせられるけど、
何も解決できひん、どうしたらいいかもわからへん、
難しい内容。

でも、読みやすくて、すっと入っていけて
あまりにも哀しくて涙が出る。

主人公の上司、クセのある人やったけど、
私は何か惹かれた。








ジャッジメント (双葉文庫)

ジャッジメント (双葉文庫)

  • 作者: 小林 由香
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2018/08/07
  • メディア: 文庫



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神様ゲーム -麻耶雄嵩- [本]

ぼくの住む町で、連続して意味ありげな猫の殺害事件が発生。
ぼくは同級生と結成していた探偵団で犯人捜しを始めることにした。

そんなとき、転入してきたばかりのクラスメイト鈴木君は
「ぼくは神様なんだ。猫殺しの犯人も知っているよ」って言うんだ。

嘘つき?それとも何かのゲーム?

その数日後、ぼくたちは探偵団の本部として使っていた古い屋敷で
死体を発見する。
猫殺しがついに殺人を!?

ぼくは「神様」に真実を教えてほしいとお願いをしたんだ。
その真実はぼくにとって最悪と思っていた真実よりも最悪で。

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最後の最後で、えーーーー!!ってなった小説。
最後にこうなったら、誰でもよかったやんと。

いやいや、自分の想像が乏しくて、何か抜けてるんかもと思い、
ネットでネタバレを躊躇することなく読んでみた。

ほんなら、自分の疑問を解決してくれる内容はどこにもなかった。
読んだ人は、どうやって自分を納得させたんやろ。

[この小説の目次]
誕生日・・・7
神様・・・・18
犯人・・・・39
天誅・・・・75
英樹・・・・93
死・・・・・123
英樹・・・・142
天誅・・・・165
犯人・・・・176
神様・・・・193
誕生日・・・204

構成はめちゃくちゃ面白かった。
同じ目次が巡ってきても、中身は全然違う。
こういうの、大好き。






神様ゲーム (講談社文庫)

神様ゲーム (講談社文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/07/15
  • メディア: Kindle版





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