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私がいないクリスマス -加藤元- [本]

突如として宣告された進行癌。
三十歳で独身、中島育子はクリスマス・イヴに手術室にいた。

終始ツキのなかったこれまでの人生。
朦朧とした意識の中、毎年クリスマスには家を空けていた
父親のことを思い出す。

嘘ばかりついていた父はあのとき何をしていたのだろう。
現代版「クリスマス・キャロル」がここに。

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大人になってから読むのと、中学や高校の時に読むのと、
悲しみ・苦しみの感想が変わってくるのかな。

毎年、父親とクリスマスを一緒に過ごせないでいる理由。
父親は確かに嘘をついていたけど、その嘘が悲しすぎる。

読んでる時は何とも思わんかったけど、
読み終わった後にくる、父親の優しさ、真面目さ。

家族はバラバラになってたけど、
もっと娘に早くこの状況が知らされていたら、
何もかも変わってた気がする。

そう思ったら、よかれと思ってついてた嘘も、
よくなかったんかな、なんて思ってしまった。




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