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祈りの幕が下りる時 -東野圭吾- [本]

明治座に幼馴染みの演出家を訪ねた女性が
遺体で発見された。

捜査を担当する松宮は
近くで発見された焼死体との関連を疑い、
その遺品に日本橋を囲む12の橋の名が
書き込まれていることに加賀恭一郎は激しく動揺する。

それは孤独死した彼の母に繋がっていた。
シリーズ最大の謎が決着する。

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この作家の作品は、何でこんなにも切ないんやろう。
殺人事件やから悲しいはずやのに、何とも切ない。

はじめは、殺人事件関係なく、このシリーズの主人公である
加賀恭一郎の母のことからはじまる。

そっから、それは一旦忘れさられたかのように、殺人事件がおこり、
被害者・加害者の半生があって、最後にまたお母さんに戻る。
でも、その戻り方もある人の手紙を通じて、
息子である加賀恭一郎に知らされる。

今回は、被害者より加害者の過酷な人生に同情。
それでも、強く生きる加害者。
親子の絆の深さを感じた。

1回読み終わり、またすぐにはじめから読み始め、
やっぱ2回読むと、すーっと飛ばしてた内容が、意味深くなり、
2回目の方がよくわかって面白かった。




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