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ひとつむぎの手 -知念実希人- [本]

大学病院で激務に耐えている平良祐介は、
医局の最高権力者・赤石教授に、
三人の研修医の指導を指示される。

彼らを入局させれば、
念願の心臓外科医への道が開けるが、失敗すれば。。。
キャリアの不安が膨らむなかで疼く、致命的な古傷。

そして緊急オペ、患者に寄り添う日々。
心臓外科医の真の使命とは、原点とは何か。

過酷な現場で苦悩し戦う医師のリアルが胸に迫る
感動のヒューマンドラマ。

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はじめ、これは一体、何を読んでるんやろ、小説やんな、
今の日本の医療現場のドキュメンタリーを
見せられてるんかな。

とか思ってんけど、読み進めるうちにちょっとした事件があって、
その犯人捜しもはじまり、
小説を読んでる感が出てきて、更に面白くなった。

にしても、本当の医療現場を見せてもらった感じ。
言葉では大変と言うても、どのくらい大変なのか、
家に帰るのは週に数回とか、超多忙とかは想像できても、
ここまでリアルに医療現場を見せられて、
めちゃくちゃ働く現場を知れて、それだけでも面白かった。

目指したい科があっても、手術の経験数など、
希望すれば何でも叶うもんじゃないねんなと思った。
もっとできるのに、潰されてる医者もたくさんいるんかな。

リアルでありながらも、小説としても楽しめて、
読みやすい面白い本やった。





ひとつむぎの手(新潮文庫)

ひとつむぎの手(新潮文庫)

  • 作者: 知念実希人
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2021/04/26
  • メディア: Kindle版









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