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小さいおうち -中島京子- [本]

昭和初期、女中奉公にでた少女タキは赤い屋根のモダンな家と
若く美しい奥様を心から慕う。

だが平穏な日々にやがて密かに“恋愛事件”の気配が漂いだす一方、
戦争の影もまた刻々と迫りきて。

晩年のタキが記憶を綴ったノートが意外な形で現代へと継がれてゆく
最終章が深い余韻を残す傑作。

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これは、知り合いからオススメと言う事で借りた本。
何の情報もないまま、読み始めた。

読み始めは、ひたすら淡々と女中奉公にでた少女タキの目線で
日常が語られ、ん~、何がオモローなんかな!?とイマイチやった。

ただ、不思議な事に、どんどん読めていって中に入り込んでいった。
当時の状況がどんなんやったかがわかり、内容以前に面白くなってきた。

真ん中にさしかかると、恋愛や戦争やら、いろんな出来事が起こり、
淡々では無くなった。

最後の最後には、こんな事があったん!?となり、
読み終えた後は、人それぞれでいろんな発想が出来るストーリーになってて、
考えさせられる内容やった。

自分では絶対に買ってないジャンルやったから、
新たな発見が出来てよかった!!




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コメント 5

くまら

おいら、周囲の人に紹介された本てあまり読まないんですが
この本面白そう
by くまら (2013-06-01 00:14) 

なかせ

自分では選ばない本を読む機会があるのって
いいですね~♪
視野が広がりそうです。
by なかせ (2013-06-01 10:37) 

ぷち

くまらさん

人それぞれ好みや読みたい自分の時期がありますもんね。
うちもそうでした。でも時間があれば人のオススメも読んでみようと思いました。


なかせさん

はい、かなり視野が広がりました。
なかなか、自分の興味のないものには手をつけないできたのですが、
よかったです!!

by ぷち (2013-06-01 20:26) 

Caelum

お、面白そうなお話ですな!
人間の人生って、それ自体が小説になり得るぐらい色んな事が起きますよね
だから、主人公の人生そのものが物語になる。回想録は小説の原点ですね。
by Caelum (2013-06-02 20:28) 

ぷち

Caelumさん

自分の人生、平凡かな!?なんて思ったりもしますが、
周りから見ると、それはすごい経験!!なんて事もありますもんね。
最後、死ぬ時に初めて、自分の人生がよかったかがわかるんですかねぇ。

by ぷち (2013-06-02 22:30) 

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