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カラスの親指 -道尾秀介- [本]

人生に敗れ、詐欺を生業として生きる中年二人組。
ある日、彼らの生活に一人の少女が舞い込む。

やがて同居人は増え、5人と1匹に。
「他人同士」の奇妙な生活が始まったが、
残酷な過去は彼らを離さない。

各々の人生を懸け、彼らが企てた大計画とは?
息もつかせぬ驚愕の逆転劇、そして感動の結末。

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何度、逆転劇があった事か。
読んで信じて騙されて。

最後の最後で全てが繋がった時には、
主人公が入れ替わった気がした。

二度と戻らない過去。
でも人生はいつでもやり直せる。
ここまで落ちぶれててもやり直せるってのが、ちょっと勇気が出た。

途中、マジックをしてる若者も加わるねんけど、
理想的な詐欺と理想的なマジックの違いを説明するくだりがある。

理想的な詐欺は、相手が騙されたことに気づかない詐欺。
理想的なマジックは、相手が騙されたことを自覚できなければ意味がない。

詐欺とマジックはまったくの正反対。
そういうのも、この物語の中には取り込まれてて面白かった。







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