SSブログ

手のひらの音符 -藤岡陽子- [本]

デザイナーの水樹は、
自社が服飾業から撤退することを知らされる。
45歳独身、何より愛してきた仕事なのに。

途方に暮れる水樹のもとに中高の同級生・憲吾から、
恩師の入院を知らせる電話が。

お見舞いへと帰省する最中、懐かしい記憶が甦る。
幼馴染の三兄弟、とりわけ、思い合っていた信也のこと。

<あの頃>が、水樹に新たな力を与えてくれる。
人生に迷うすべての人に贈る物語。

**************************************

こんなに物語に入り込み、読み出したら止まらず、
読み返すこともなく、読み終わる小説も稀。

この先が気になる訳でもなく、
ミステリーでもない。

ただただ、淡々と現在・過去・未来とバランスよく
織り込まれて、物足りなく感じることもなく、
面白かった。

本を読んでると、自分がもしこの場面にいたら、
とか考えるねんけど、これは客観的に第三者として
読み進めてた。

場面によっては、ジーンときたり、悲しくなったり、
いろんな感情が湧いて出た物語やった。





手のひらの音符 (新潮文庫)

手のひらの音符 (新潮文庫)

  • 作者: 藤岡 陽子
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2016/08/27
  • メディア: 文庫


nice!(22)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 22

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。