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昭和のモダンガール展 -細辻伊兵衛美術館- [美術・芸術]

入館料を支払った際に紙のチケットではなく、
手ぬぐいチケットをくれる美術館。

細辻伊兵衛美術館01.jpg細辻伊兵衛美術館02.jpg


ただ、残念やなと思ったんは、
紙も半券をちぎるけど、この手ぬぐいも切れ線が付いてるのか、
店員がビリビリビリって半券のように破りはじめた。

手ぬぐい01.jpg

そして手ぬぐいをいただいてんけど、
破るから、切れ端が出てくる。
真っ新の状態で欲しいなと思った。
でも、半券よりも手ぬぐいをくれるねんから嬉しい。

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まず、一歩足を踏み入れると、
真っ暗の中に、展示品が輝いてる。

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花と一緒に飾られてる手ぬぐい。
照明の当たり具合が絶妙で美しかった。

昭和のモダンガール展02.jpg昭和のモダンガール展03.jpg


奥へ進むとモダンなイラストの手ぬぐいが展示されてる。
今作られた手ぬぐいではないから、
ちょっと黄ばんでる生地が更に昭和の古さを感じれてよかった。

昭和のモダンガール展04.jpg昭和のモダンガール展05.jpg
昭和のモダンガール展06.jpg昭和のモダンガール展07.jpg


2階は、手ぬぐいだけじゃなく、
400年以上続く日本最古の綿布商・本家永楽屋が製作してきた
歴史資料が展示されている。

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2階は1階とは違って、
広々とした空間の中にいろいろなものが展示されてる。

昭和のモダンガール展10.jpg昭和のモダンガール展11.jpg


空間もそうやけど、展示のスケールの大きさも違ってて、
見てて楽しかった。

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決して大きくはない美術館。
しかも、1階の半分は手ぬぐいを販売してる。
でも、その手ぬぐいを見るのも楽しかったし、いい美術館に出会えた。

昭和のモダンガール展13.jpg


【細辻伊兵衛美術館のサイト】
https://hosotsuji-ihee-museum.com/







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四百年遠忌記念特別展 大名茶人 織田有楽斎 -京都文化博物館- [美術・芸術]

いつ来ても、京都文化博物館を見上げてしまう。
レトロなのは外観だけじゃなく、建物の中も素敵。

京都文化博物館.jpg

今回は、歴史を知らない私でも楽しめる美術展に行ってきた。

四百年遠忌記念特別展 大名茶人 織田有楽斎01.jpg

織田信長に弟がいたなんて。
いや、おっても不思議でも何でもなく。
でも10人以上いたのには驚いた。

織田有楽斎もその一人。
全然知らんかったけど、名前の響きがかっこいいなと。
武将として活躍しながらも、その後、茶人になった。

「鳴かぬなら 生きよそのまま ホトトギス」

何かジーンとくる。
背中を強く押してくれてるような言葉。

年表を見てて、有楽斎はとても長生きしてた。
この時代も戦いがなければ、
みんなある程度は長生きできたんかなと思った。

四百年遠忌記念特別展 大名茶人 織田有楽斎02.jpg


【京都文化博物館のサイト】
https://www.bunpaku.or.jp/

【四百年遠忌記念特別展 大名茶人 織田有楽斎のページ】
https://www.bunpaku.or.jp/exhi_special_post/odaurakusai/







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異界彷徨 ―怪異・祈り・生と死― -大阪歴史博物館- [美術・芸術]

おもしろそうな企画展があったから観てきた。

異界彷徨 ―怪異・祈り・生と死―01.jpg異界彷徨 ―怪異・祈り・生と死―02.jpg


ひたすら祈る、何かに頼る、信じるって、
今に始まったことではなく、昔からあった。

ただ、昔はもっと純粋に信仰してたと思う。
今は、人によっては騙し騙され、
人間の損得が入ってくるから、たちが悪い。

昔は、天変地異や疫病などの災害があれば、
妖怪や死後の世界などの方に想像力をはたらかせ、
今ではありえへん世界が描かれてずっと残ってきた。

狐は化けると言われ、お面なんか見てもちょっと怖い。
でも、現実で言えば、エキノコックスの方が怖い。

異界彷徨 ―怪異・祈り・生と死―03.jpg

この人形は呪詛するために用いられたり、
医療呪術にも使用されていたとの事。

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なんなん、この可愛さ。可愛いすぎるやん。
今まで、いろんな怖い姿を見せられてきたのに。

異界彷徨 ―怪異・祈り・生と死―05.jpg異界彷徨 ―怪異・祈り・生と死―06.jpg


昔は何が起こってもわからん事だらけ。
そりゃ、祈って願って、ない姿を描き出してそのせいにするよな。

異界彷徨 ―怪異・祈り・生と死―07.jpg異界彷徨 ―怪異・祈り・生と死―08.jpg


でも、今でもどうしようもない事はいっぱいあって、
何かにすがりたい時もある。

信じるものはやっぱり救われるんかな。
結構、疑り深い性格やねんけど。

異界彷徨 ―怪異・祈り・生と死―09.jpg異界彷徨 ―怪異・祈り・生と死―10.jpg



【異界彷徨 ―怪異・祈り・生と死―のサイト】
https://ikai-houkou.com/







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和 田 誠 展 -美術館「えき」KYOTO- [美術・芸術]

展示は幼少期から始まる。
絵を描くことが本当に好きやってんなと。

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歌詞を書き写したり、似顔絵を描いたり。
とにかく何でも描く。
それが後々、多才な才能を発揮することになるんかな。

和 田 誠 展03.jpg和 田 誠 展04.jpg


昔の作品でも、これ知ってる、見たことある。
これも手掛けてたんって思うのも多々あった。

和 田 誠 展05.jpg和 田 誠 展06.jpg


驚いたのが、職業はイラストレーターとしか思ってなかった。
それが、映画監督、作曲家、アートディレクター等、
何でもこなしてるのに驚いた。

和 田 誠 展07.jpg和 田 誠 展08.jpg
和 田 誠 展09.jpg和 田 誠 展10.jpg


なので、作品も観る場所が変われば、ガラリと内容も変わる。
説明文も180度違う。

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奥様の「平野レミ」は料理研究家とばかり思ってたけど、
シャンソン歌手やったことをここで初めて知った。

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長男の名前は、奥様がドレミのレミであることも考え、
音楽に関係のある名前ということで「唱」と名付けるとの記載あり。
ほんまにミュージシャンになっててすごいなと思った。

週刊文春の表紙も手掛けてて、
コレ、何か記憶にある、とか思いながら観てた。

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作品を観るごとに楽しめて大満足やった。

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【和 田 誠 展のサイト】
https://wadamakototen.jp/







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ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展 -国立国際美術館- [美術・芸術]

久しぶりの国立国際美術館。
お昼過ぎに行ってきたけど、チケット買うのに並ぶはめに。
雨やったのに人が多いことに驚いた。

国立国際美術館.jpg

ピカソ。
私にとって理解不能な絵を書くイメージ。
でも、名前は覚えやすいから好き。

ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展01.jpgピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展02.jpg


今回、ピカソの初期から晩年までの作品が観れて、
私がイメージしてる作品の方がむしろ少ないぐらい、
見入ってしまう作品が多かった。

ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展03.jpgピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展04.jpg


他にも、クレー、マティス、ジャコメッティの作品もあって、
かなり見ごたえがあった。
1つの会場で数人の作品が観れるのは最高。

ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展05.jpgピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展06.jpg
ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展07.jpgピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展08.jpg


しかも、ピカソよりもジャコメッティの彫刻に魅了されてしまい、
姿・形が美しくて繊細ですごいなと思った。

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今回のたくさんの作品を観て、
その時代時代で描き方が変わったり、
ピカソの作風の変化には驚かされた。

ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展10.jpgピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展11.jpg


今回の音声ガイドは長谷川博己さん。
こんなに声が低い人とは思わんかった。
1点1点、丁寧に説明しようとするのが感じられる声やった。

ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展12.jpg


【ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展のサイト】
https://www.mbs.jp/picasso-and-his-time-osaka/

【国立国際美術館のサイト】
https://www.nmao.go.jp/







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コレクションの精華 -中野美術館- [美術・芸術]

明治から平成までのモダンアートの変遷を
中野美術館のコレクションで辿ります。

**************************************

大和文華館の帰り、敷地内を出ると
「←100M中野美術館」の看板がある。

100メートルぐらい、今まで歩いてきた歩数を考えると、
全然耐えられる範囲。
よし、ここまで来たならもう1つの美術館も観てみよう。

中野美術館01.jpg中野美術館02.jpg


何とも親しみのある美術館。
大きくはないけど、中に入るとオシャレな空間が。

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館内から見る池の大きさも圧巻。
中の微妙な明るさが心地いい。

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展示内容は、彫刻、画、掛け軸などいろんな作品があり、
落ち着いた雰囲気で観ることができた。

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椅子に座ってぼーっとしたり、マイペースで動けるのもよかった。

中野美術館09.jpg

【中野美術館のサイト】
http://www.nakano-museum.jp/index.html







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染織品と松浦屏風 ―織物・染物・刺繍 いろとりどり― -大和文華館- [美術・芸術]

糸を紡ぎ、布を織り、染め、縫う。
こうしてできた染織品は、
古くより人々の生活を豊かに彩ってきました。

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松伯美術館の帰り、最寄り駅に着いたらその逆の方向に、
徒歩で行ける大和文華館があるので、そこも行ってきた。

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まず、小さい受付があってそこで入館料を払う。
そこからがすごかった。

大和文華館03.jpg大和文華館04.jpg


山登りしに来たんってぐらい、木々の生い茂る中を登っていく。
でも、いろんな花々が植えられていて、
満開の時期は最高なんやろうなと。

大和文華館05.jpg大和文華館06.jpg


やっと登りきったら、堂々たる大和文華館が。
もう存在感がすごい。

大和文華館07.jpg大和文華館08.jpg


中の展示品はいろんな場所に移動とかではなく、
1階のワンフロアに全て収まってて見やすかった。
展示品はそこまで多くはないけど、ゆっくりと落ち着いて観れる。

はじめは他国から伝わってきたり影響を受けたりしてるはずやのに、
生地の織り方、染め方、色味、デザインが国ごとに違う。
また、時代時代でも異なってて面白かった。

大和文華館09.jpg


【大和文華館のサイト】
https://www.kintetsu-g-hd.co.jp/culture/yamato/







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松篁、松園を語る 松園、松篁を語る -松伯美術館- [美術・芸術]

松園と松篁はお互いを尊重し、
画のことはお互い話をしなかったといいます。

しかし、松篁が母・松園のことを語った文章はいくつも遺っています。
また、松園の文章にも松篁について触れた箇所を見つけることができます。

二人の文章から、
松篁が松園を語ったことばと松園が文章で触れたことばを拾い上げ、
それを基に、松園と松篁の作品を紹介します。

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この紹介方法がめちゃくちゃ面白かった。

二人のことを知らず。
画を観てももちろん上手。

ただ、この紹介方法のおかげで、画が更にわかりやすく、
どういう状況で、どういう心境で描かれているのかが伝わる。

松篁がある日、画を書き上げ松園の部屋にいくと、
そこにあった松園の作品を見て自分の出来とはかけ離れてて、
みたいな記載があって、その松園と松篁の作品があってんけど、
確かに、松園の画が美しすぎて、
この説明が自分の中でもそう思って、余計にこの説明に親近感がわいた。

もちろん、松篁の作品もすごいねんけど、
なかなか、私にとっては画だけ観ても、二人とも全部上手やから、
それ以外の発見を文章(二人の語っていた内容)で理解して、
更に面白さが倍増した。

松伯美術館は初めて訪れたけど、遠くからでも存在感があって、
見晴らしがよかった。

松伯美術館01.jpg松伯美術館02.jpg


この美術館に隣接する旧佐伯邸は、
昭和を代表する巨匠建築家 村野藤吾が設計した近代和風住宅との事。

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私が行った時は旧佐伯邸は開放されてなかったけど、
庭が綺麗で見ごたえのある奥行きやった。

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【松伯美術館のサイト】
https://www.kintetsu-g-hd.co.jp/culture/shohaku/







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修理のあとにエトセトラ -中之島香雪美術館- [美術・芸術]

これ、面白かった。
いつもは、誰かが描いたとか作ったとかの作品を、
へーすごい、なんて思いながら観てるだけやった。

修理のあとにエトセトラ -中之島香雪美術館-01.jpg

今回は、作品の修理について。
作品なんて、管理は温度や湿度、環境が大事で、
丁寧には扱われてるイメージやけど、経年劣化は仕方がないと思ってた。

もちろん建物は崩壊したら大変やから、修復は重要やけど、
昔から残っているものは、そのままが歴史やと思ってた。

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でも、以前に外国でキリストやったか、修復してたら、
別人になってたみたいなのがニュースになってた気がする。
今でもあの顔を思い出せるぐらい、綺麗な別人ではなく、
笑ってしまう別人になってた。

この企画展を観て、修理がいかに手間暇かかってて、
手先が器用はもちろんやけど、忍耐も必要やなと思った。
同じ作業を、数ミリずつみたいな。

修理のあとにエトセトラ -中之島香雪美術館-03.jpg修理のあとにエトセトラ -中之島香雪美術館-04.jpg


私やったら、すぐにイライラすると思うし、
ベリベリ強引に剥がして、うわっとかなってそう。

修理のイメージは、作品の汚れを取ったり、
ザックリしたイメージしか思いつかへんかった。

修理のあとにエトセトラ -中之島香雪美術館-05.jpg修理のあとにエトセトラ -中之島香雪美術館-06.jpg


でも、作品は絵画だけじゃない、和紙だけじゃないんやと。
彫刻、兜、漆工品、刀剣など。

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修理のあとにエトセトラ -中之島香雪美術館-09.jpg修理のあとにエトセトラ -中之島香雪美術館-10.jpg


掛け軸なんて、100年経ったあとのことも考えて、
100年先の未来へと作品を伝えるため、
きっと修理が行われることを祈って修理されてる。

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この修理がなければ、美術展に行ってもこんな綺麗な状態で
観れることなんてなかったんかなと。

修理のあとにエトセトラ -中之島香雪美術館-12.jpg修理のあとにエトセトラ -中之島香雪美術館-13.jpg


いつも何も考えずに、へーなんて思いながら観てたけど、
ちょっと作品の見方が変わった。

修理のあとにエトセトラ -中之島香雪美術館-14.jpg


【中之島香雪美術館のサイト】
https://www.kosetsu-museum.or.jp/nakanoshima/

【修理のあとにエトセトラのページ】
https://www.kosetsu-museum.or.jp/nakanoshima/exhibition/__trashed-2-2/







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絵画で『女子会!』 ー描かれた女性たちー -逸翁美術館- [美術・芸術]

フライヤーが目にとまった。
このデザイン、めっちゃ好き。
ということで、初めて知る美術館やし行ってみた。

絵画で『女子会!』 ー描かれた女性たちー01.jpg

駅からもすごい遠い訳でも、道がややこしい訳でもない。
こんなところに美術館があってんや。

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展示室の広さは、そこまで広くない。
部屋を移動したり、階を移動したりもない。
1部屋で見れる感じ。

いろいろな女性が描かれてるねんけど、
身分や職業、年齢によっても顔だけじゃなく着物も違うし、
美しい女性が多かった。

ただ、これもこの展示に含めていいのって人もおって、
鬼の形相で追いかけてる女性がおったり、
髪の毛はボサボサ、着物も着てないようなボロボロの姿もあったり、
今の女子会なら絶対に入れてくれへんやろと思った。

まぁ、それだけいろんな女性を見てんけど、
ある画で、着物が墨で描かれてるねんけど、足元は透けて足が見えてるねん。

一体、足から描いてるのか、着物から描いてるのか、
その透け感がめちゃくちゃ綺麗で、足元だけやのに色気があって美しかった。

作品名は忘れてしまったけど。。

絵画で『女子会!』 ー描かれた女性たちー02.jpg絵画で『女子会!』 ー描かれた女性たちー03.jpg



【逸翁美術館のサイト】
http://www.hankyu-bunka.or.jp/itsuo-museum/







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