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いぬねこ彩彩 ―東アジアの犬と猫の絵画― -大和文華館- [美術・芸術]

本展観では、中国、朝鮮半島、日本における、
12~20世紀に制作された犬図・猫図を通して、
東アジアにおける多彩な動物画の一様相をご覧いただきます。

各地域の歴史・文化のもとで育まれた犬と猫のモチーフは、
それぞれが独特な趣を備えています。

しかしながら、それらを一堂に集めたとき、
個々のモチーフや表現などに共通するものがあると気づかされます。

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二度目の大和文華館。
大和文華館のチケット売り場から、
本館までの道のりが木々に覆われた坂道を登っていくねんけど、
適度な距離で気持ちがいい。

大和文華館02.jpg大和文華館03.jpg


いろんな姿、いろんな表情をした犬と猫がたくさん。
日本人が描く犬や猫の表情とはまた違ってたり、
この表情は世界共通なんやと思うぐらい愛嬌のある猫がいたり。

最近、ツシマヤマネコの写真を見ることがあった。
そこらへんにいる野良猫とは違う、あまり見ない顔で。

ほんでふと思ってんけど、
この展示の猫もこの部類に似てるのが多かった気がする。

犬と猫の背景や、一緒に描かれてるものだけじゃなく、
顔を見てるだけでも、こういう顔もおるんやと思い面白かった。

いぬねこ彩彩.jpg


【大和文華館のサイト】
https://www.kintetsu-g-hd.co.jp/culture/yamato/

【いぬねこ彩彩のページ】
https://www.kintetsu-g-hd.co.jp/culture/yamato/exhibition/inunekosaisai.html







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愛し、恋し、江戸絵画―若冲・北斎・江戸琳派― -細見美術館- [美術・芸術]

二二代古香庵 (細見 實、/細見美術財団前理事長)と妻 有子(現理事長)が
二人三脚で蒐集した江戸絵画を展観します。

先見の明をもって集めた、
伊藤若冲のユニークな作品、葛飾北斎の肉筆美人画、
さらには酒井抱一に始まる洗練された江戸琳派の作品群など、
夫妻のお気に入りを紹介します。

細見美術館.jpg

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ここの美術館は全体的に好き。
雰囲気もそうやけど、展示が見やすい。

伊藤若冲の作品は、鶏のイメージがあった。
目が本気で今にも飛びそうな。
色が付いてるものより墨で描かれてる方が雰囲気があって好き。

「糸瓜群虫図」は11匹もの生き物が描きこまれている。
必死で探したけど、11匹も見つけられへんかった。

いろんな作品があって、動物、植物、人物、風景、
たくさん観ることができてよかった。

愛し、恋し、江戸絵画―若冲・北斎・江戸琳派―.jpg


【細見美術館のサイト】
https://www.emuseum.or.jp/







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横山大観・梅原龍三郎展 -山王美術館- [美術・芸術]

2022年9月2日にオープンした美術館。
それはそれは綺麗で、場所もオフィス街にあり。

山王美術館01.jpg山王美術館02.jpg


平日に行ってきたから、広々とした中に私と学芸員の2人だけ。
マイペースに観ることができた。

画材、描き方、モデルなど人それぞれやねんけど、
自分の中で綺麗やとうっとりするものもあれば、
いろいろな作品があった。

梅原龍三郎展は衝撃やった。
独特。
画のタッチというか全体の雰囲気も同じ人が描いたとは思えへんぐらい、
いろんなものを見た感じ。

ほんで、クセになると言うか、
もっと他の作品も観てみたいと思った。

横山大観・梅原龍三郎展.jpg山王美術館03.jpg



【山王美術館のサイト】
https://www.hotelmonterey.co.jp/sannomuseum/







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記念切符と古地図展 -コヤノ美術館- [美術・芸術]

駅からちょっと歩くけど、初めてコヤノ美術館に行ってきた。
普通のオフィスビルやねんけど、
アンティーク的な照明とポストの色味がかわいくて。

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電話が設置されていて、そこで鑑賞したい旨伝えたら、
従業員の方が降りてきて。
ちょっとドキドキした。

コヤノ美術館02.jpgコヤノ美術館03.jpg


でも、ザックリと案内されたら、その後は放置。
勝手に帰ってきてしまったけど、よかったやんなとふと思った。

コヤノ美術館04.jpg

展示品は、記念切符と古地図。
見るまで記念切手とばかり思いこんでた。

記念切符と古地図展01.jpg記念切符と古地図展02.jpg


鉄道の切符が多いな、水族館や遊園地の切符もある。
切手はどこにあるんやろ。
そこまで思ってもまだ気づいてなくて。

記念切符と古地図展11.jpg記念切符と古地図展12.jpg


その時代では高いのか安いのかの目安も不明やねんけど、
距離にもよるやろうけど、電車の運賃が30円、40円もある。

記念切符と古地図展03.jpg記念切符と古地図展04.jpg


切符のデザインも今の大きさであったとしても、
よく見たら、路線図まで印刷されてたり。

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新幹線も、そうそうこの姿。
今はスタイリッシュになってるけど、
昔はボテッとしてて、でもダサイなんて全く思わんかったけど。

記念切符と古地図展06.jpg

古地図も、たくさんあった。
紙やのに保存状態もよくて、でもどこがどこやらサッパリ。

記念切符と古地図展07.jpg記念切符と古地図展08.jpg


あと、絹製の地球儀もあって、作った人すごいなと思った。
地球の裏側は自分で見にいかなあかんけど、丈夫そう。

記念切符と古地図展09.jpg記念切符と古地図展10.jpg


他に誰もおらんかったから、もっとゆっくり1枚1枚見ればよかったと
思いながらも、途中まで記念切手を探してる自分もおるし。

昔はこうやってんな、なんて思いながら楽しめた。

コヤノ美術館05.jpg


【コヤノ美術館のサイト】
https://koyafron.co.jp/museum/index.html







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みちのく いとしい仏たち -龍谷ミュージアム- [美術・芸術]

江戸時代、全国の寺院では、
上方や江戸で造られた金色に輝く立派な仏像が、
ご本尊として安置されました。

一方、小さなお堂や祠、民家の仏壇や神棚などには、
その土地の大工さんやお坊さんたちの手による、
素朴でユニークな仏像・神像がまつられ、
人々に大切に護られてきました。

この展覧会では、青森・岩手・秋田の3県に伝わった
約130点の仏像・神像をご紹介します。

みちのくの厳しい風土の中、
人々の暮らしにそっと寄り添ってきた、やさしく、いとしい仏たちの、
魅力あふれる造形をご覧ください。

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龍谷ミュージアム02.jpg龍谷ミュージアム01.jpg


心からほっこりした。
行ってよかった。面白かった。

いろんな仏像・神像がある中、垢抜けてない顔がズラリ。
でもその顔はニコニコ笑顔なものもある。
笑顔を見ると、こっちもニヤッとしてしまう。

怖い顔でも、手に持ってたであろうものが取れて無くなってて、
手ぶらで怒ってるみたいな。

大黒天像は持ってる袋がぺっちゃんこやったり、
恵比寿像は、抱えてる鯛の尻尾がめちゃくちゃ大きかったり。

ずっと見てたら、笑かしてくれてるような、安心感があった。
その時代、仏像・神像にすがりつくしかない時、
話を聞いてくれるなら、笑顔で寄り添ってくれる方がいい。
作り手も辛い経験をしているからこそ、気持ちがわかる。
なんて心の優しい人たちが彫ってるんやろ。

展示の説明書きも面白く惹きこまれるような書き方をしてたのも、
面白さ倍増になったし、
スクリーンで15分上映の映像があり、それもわかりやすく
「みちのく いとしい仏たち」の意味が伝わった。

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【みちのく いとしい仏たちのサイト】
https://museum.ryukoku.ac.jp/exhibition/2023/michinoku/







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高野光正コレクション 発見された日本の風景 -大阪高島屋- [美術・芸術]

・・・。
また日本人の画家たちは西洋人から学んだ新しい技法で、
自分たちの国の風景や暮らしを描いたのです。

これらの作品の多くは外国人に求められ海外に渡り、
長年の間眠っていました。

本展の出品作品はすべて、
コレクターの高野光正氏が半生をかけて海外で収集し、
日本へ里帰りを果たしたものです。

この類を見ないコレクションには、
今では失われてしまった明治の日本の貴重な姿が残されています。
・・・

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チケットを頂いてんけど、そのチケットの裏を見ると、
上記の説明が書かれてて興味をそそられた。
作家ではなく作品を観に行きたいと思った。

明治の日本の貴重な姿なんて言われたら、
この目で見るしかない。
と言いつつ、明治だけでなくどの時代の風景も全然知らんねんけど。

生活の一部を描かれてるものが多く、
その全体もそうやけど、人物もリアル。

そして何よりも美しい。
描き方なんてわからへんけど、渓流、空、働いてる姿、
細部まで見惚れるほど綺麗に描かれてて、
私の中では無名でも、素晴らしいなと思った。

時代背景も学びながら作品も観れて大満足やった。

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【高野光正コレクション 発見された日本の風景のページ】
https://artexhibition.jp/topics/news/20230817-AEJ1541968/







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民藝 MINGEI―美は暮らしのなかにある -大阪中之島美術館- [美術・芸術]

普段、民芸品に触れることがないので、
めちゃくちゃ面白かった。

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代々伝わってきた製法で、その地域の特色を生かし、
手間を惜しまず、技を受け継ぎ、後世につないでいく。

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文章では簡単に書けるけど、簡単なものじゃない。
似たような物で、すぐに手に入る、安い。
そういうのがあれば、そっちに飛びつく。

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映像が流れててんけど、
和紙職人は、もう和紙を一般人が普通に買うことはなくなってきてる。
ただ、神社仏閣がある以上、和紙が完全に無くなるわけではない。
でも、どこでも和紙が売られてて、
いつでも手に取ってもらうことができたらいいな、と言っていた。

竹細工は、編む以前に竹をひたすら削いでいって、
気の遠くなるような作業をしてた。
でも、だからこそ、使い込んでもへたれることなく、
長年使うことによって、味も出てくるんやろうなと思った。

展示されてる手箒は、その地域によって編み方が違うから、
そこを見れば、どの地域で作られているかわかると。

手箒は、いろんなものがあるけど、
昔ながらのものは硬くバリバリのイメージやったけど、
展示されてるのは、艶があると言うか綺麗に整えられていて、
もしかしたら、私の髪の毛よりも手触りいいんじゃないかと思ってしまった。

民芸品が売られてるお店に入って、
気に入ったものがあっても、まずは値段見て、
高いなと思ってそのまま置くパターンばっかり。

民藝 MINGEI―美は暮らしのなかにある05.jpg

でも、作る工程や原材料を知り、
1つ作り上げるのにどれだけ手間がかかってるのか、
作り手は1人で最初から最後まで、
そういう背景を知ると、見方も変わってくる。

民藝 MINGEI―美は暮らしのなかにある06.jpg民藝 MINGEI―美は暮らしのなかにある07.jpg


知ることは大事やと勉強になった。

民藝 MINGEI―美は暮らしのなかにある08.jpg大阪中之島美術館.jpg



【民藝 MINGEIのサイト】
https://nakka-art.jp/exhibition-post/mingei-kurashi/







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ルーヴル美術館展 愛を描く -京都市京セラ美術館- [美術・芸術]

京都市京セラ美術館01.jpg京都市京セラ美術館02.jpg


プロローグ 愛の発明
I. 愛の神のもとに ― 古代神話における欲望を描く
II. キリスト教の神のもとに
III. 人間のもとに ― 誘惑の時代
IV. 19 世紀フランスの牧歌的恋愛とロマン主義の悲劇

とにかくどれも美しかった。
ずっと観てられる。

ルーヴル美術館展 愛を描く01.jpgルーヴル美術館展 愛を描く02.jpg


今回も音声ガイドを利用してんけど、
はじめてかってぐらい、ガイドの説明がわかりやすくて、
描かれてる意味が理解できて、めちゃくちゃ面白かった。

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《アモルの標的》は、アモル(キューピッド)が放った矢が、
ハートに命中したら、愛が誕生するねんけど、
命中せずに不要ななった矢もまた、アモルによって燃やされてたり。

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1枚の絵画の中に物語が詰まってて、それがドラマを見てるような、
見てるものは静止画やのに、時が動いてるように感じられて、
今までとは違った見方をすることができた。

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いろんな愛があって、全てが幸せとは限らへんねんけど、
時代背景や、身分など、ガイドのおかげで、いろいろと知ることができた。

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【ルーヴル美術館展 愛を描くのサイト】
https://www.ytv.co.jp/love_louvre/

【京都市京セラ美術館のサイト】
https://kyotocity-kyocera.museum/







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超絶技巧、未来へ!明治工芸とそのDNA -あべのハルカス美術館- [美術・芸術]

ほんまにすごい。
現物と同じやん。騙されまくり。

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このスルメイカ。これが木彫やなんて。
しかも1本の木で作ってる。
なので、つなぎ合わせることはない。
全てにおいて1本勝負。

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他にも髑髏やお花まで木で作るなんて。
信じられへん。

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花びらなんて、ふんわりと柔らかいのに、
木でそれを表現しているなんてすごすぎ。

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同じ木でも、こちらは着色しないことをこだわりとしている。
説明文を読んでも信じられへん。
水滴も、表面張力が見ててうっとりする。

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金属工芸も素晴らしかった。
見た目は金属そのものでも、金属の硬さ、冷たさ、強さなど、
いろんな表情が出ててかっこよかった。

超絶技巧、未来へ!明治工芸とそのDNA06.jpg超絶技巧、未来へ!明治工芸とそのDNA07.jpg


あの軽い梱包のプチプチも、金工で作成すれば重厚感が出て、
同じ包装でも守られ感が違う。

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他にも切り絵やガラス、陶磁などもあり、
細かすぎてこっちが眩暈しそうになるぐらい、
発想もすごいけど、それを手作業でやり遂げるのもすごいと思った。

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手先が器用なだけでは成し遂げられへんような、
集中力、忍耐力なども必要になってくるやろうし大変。

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見る側はめちゃくちゃ楽しかった。
想像以上のものが見れたから大満足。

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【超絶技巧、未来へ!明治工芸とそのDNAのサイト】
https://www.aham.jp/exhibition/future/tyouzetugikou2023/

【あべのハルカス美術館のサイト】
https://www.aham.jp/







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荒木経惟 花人生展 -何必館・京都現代美術館- [美術・芸術]

アラーキー。
写真家とは知ってたけど、被写体は女性ばかりと思ってた。

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まさかこんな美しいたくさんの花を見れるなんて。
モノクロでも、艶やかで存在感がすごい。
光と影のコントラストも綺麗。

枯れた花が入ってる花瓶の水は、
今まさに入れ替えられたような美味しそうな水やったり、
ドライフラワーやねんけど、生き生きとしてたり。

カラー写真も、花は綺麗やのに背景まで綺麗やったり。
ポラロイドカメラで撮られた写真も山ほど飾られてるねんけど、
花、葉っぱ、花瓶、影、背景、全体、いろんな撮られ方をしてて、
カメラってたくさんの可能性があるなと思った。

いろんな発見があって面白かった。

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【何必館・京都現代美術館のサイト】
http://www.kahitsukan.or.jp/

【荒木経惟 花人生展のページ】
http://www.kahitsukan.or.jp/arakinobuyoshi/index2023.html







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